胃腸炎とは胃や大腸、小腸などに炎症が生じた状態で症状は種類」や原因、体質などによって様々です。 一般的には胃や腸の痛み、吐き気・嘔吐、下痢です。
主な原因は細菌やウイルス(時には寄生虫)による感染性胃腸炎ですが非感染性胃腸炎としてアレルギーや服用した薬によるものなどあります。
なお、感染性胃腸炎の中でも食べ物、飲み物から感染したものを食中毒といいます。
1【ウイルスによる場合】 発熱、下痢より嘔吐症状が強い傾向がある。
2【細菌による場合】 38℃以上の発熱、嘔吐よりも下痢症状が強い傾向がある、時には血便。 日本国内では少ないですが、衛生環境の悪い国では普通にあります。海外旅行時には注意が必要です。
3【非感染性胃腸炎の場合】 発熱はあまりみられず、腹痛、下痢のほか、消化器の粘膜の炎症が強い場合には吐血、下血を起こす。
1の原因となるウイルスにはノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルス等あります。(インフルエンザウイルスやコロナウイルスでも起こすことがあります) 感染経路としてはウイルスに汚染された飲み物、食べ物を介する場合や人から人へと感染する場合とある。ノロウイルスは一番発生数が多く秋から冬をピークに一年中発生の可能性があります。
2の原因となる細菌は数多くあるが代表的なものとして、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌などが挙げられる。病原性大腸菌のなかでは腸管出血性大腸菌の一種であるO157は強い症状を起こします。これらの細菌は体内で増殖し食中毒を起こすため感染型と分類される。 食品などに取りついた細菌が毒素を作り出しその毒素が付いた食品を食べることによって起こる胃腸炎もある。これらは毒素型と分類。
3の原因としてはアレルギーによるもの、薬によるもの、食べ過ぎ飲みすぎで胃腸機能障害を起こしているものがあります。 薬の影響としてもっとも多いのが抗生物質による腸炎。 アレルギーで多いのが卵、牛乳などの食物アレルギーによる胃腸炎。 食べ過ぎ飲みすぎでは酒類や冷たいものを摂りすぎにより胃腸機能障害を起こすのが一般的です。 いずれの症状であれ、一度クリニックへの相談・診療をお勧めいたします。
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